C180の実直さ

LISTの車の中、初期仕入れた「C180コンプレッサーリミテッド」
W203の価格が手ごろなものを、取り扱ってみたかったので昨年購入。
乗ってすぐに思ったのはエンジンのもっさりした具合と、緩く感じたサスペンション。
「これはどうかなあ?ダンパー全交換かなあ・・・SACHSあたりなら安いけど10万かかるなあ・・・」と思っていたが、とりあえず工場に入れてワイパー3本と、エンジンオイル&フィルター交換作業を依頼したところ、工場のS氏から「フロントのスタビロッドLは交換済みだけど、Rがダメっぽい。」という話が来たのでそこも交換。ついでに、エアコンフィルターも交換して、しばらくテストランを繰り返すと、吹けが悪かったエンジンが回り始め、ダンパーも仕事を始めた印象で、しゃきっとしてきた。
前のユーザが、あまり乗っていない状態で中古車として流通する車が多いのだが、このC180も、そのパターンだったようだ。前オーナーが女性の主婦?だったようで、運転が丁寧だったせいもあるかもしれない。(仕入れ時、車内におかしの残骸が多く発見された。もちろん清掃済み)
今は定期的に走り続けているので、この状態は維持できていると思う。
昨年、某トヨタの某中古車店にレクサスを見に行った時、エンジン始動直後
「カーン!」と音がしてから始動したのを思い出した。
ウェットサンプエンジンなので、オイルが完全にオイルパンまで下がってしまい、エンジンシリンダー内のオイルがカラカラだったと思われる。
さすがのレクサスも、相当な期間エンジンをかけないと、ダメということかと思った。
そうそう、なんか暗くて嫌だったフロントのポジションランプと、リアのナンバーランプもLEDに変えてしまった。LEDの青色は好き嫌いがあるかもしれないが、通常ランプの劣化したものより良いかなあと思って変えた次第で、新オーナーの要望があれば普通のランプに戻するつもり。
ちなみに、やや好調になったとしてもそこはメルセデス。エンジンの回り方、エキゾーストノートも、

    実直さ満開

であり、とてもドラマチックとは言い難い回り方をすることを追記・・・。

マニアだから中古車です

ドイツ車に限らず、中古車の魅力とは何か?やはり価格の安さに、他ならない。
一部の希少車、例えばフェラリーF40とか、発売直後のR35とかは除いて、中古車は新車より安い
消費税も、取得税も安い。(自動車税はエコカー減税があるから、中古の方が高いが。)
その上で、新車ではとても手が出ない車が、場合によってほとんど新車同然のコンディションで手に入る事もある。これが最大の魅力かもしれない。
価格が安ければ安いほどに、それなりのコンディションになるが、ユーザーが選択するとき、大幅に劣化した中古車を選ばなければ良いだけである。年数も経過し距離も乗っているが、状態が良くまだまだイケル車は探せばある。
最近、首都高を走っていると目に入る、某大手業者の看板を見るたびに「マニアだから中古車だよなあ・・・」「見栄をはるから中古車だよなあ・・・」と看板と逆のことを考えてしまう。
車に拘りがある人ほど、新車ではなく中古車を選択し、なおかつ一般的に手を出さないような車種に乗ろうとする、と思う。メルセデスならノーマルではなくAMG、BMWならアルピナとか。
その上で、中古車の方が新車より壊れるか?というと、そうでもない。良くメンテナンスされてきた中古車は、下手な新車より故障箇所が修理された後(いわゆる膿を出し切った後)ということも良くあって、ノントラブルで乗り続ける事も可能。それも含めて中古車は魅力があると思う。最近はコンピュータ化が進み、多くのワーニングランプがメーターパネルに設置されている。国産車に比べてどうしてもそれらのランプが「点灯」してしまう頻度は多い。ノンメンテナンスで乗り続ける事が出来るドイツ車は、新車を含めて存在しないので、ワーニングランプ点灯したら、とりあえず修理工場に入庫というスタイルが、中古車のドイツ車と交際していくマナーだと思う。

ドイツ車のワイパー傷

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フェルトヘルンハレを立ち上げるずっと前から、個人的に思っていたのは「ドイツ製中古車って、なんでこんなにワイパー傷が多いんだろう?」ということでした。
『ワイパー傷』、つまりワイパーによるフロントウィンドウ外側の擦過傷の事です。あきらかに日本製中古車より、傷が多く、深く、目立ちます。
理由を考えてみると・・・、

1)常時140km/h以上で走行するアウトバーンで、きちんと機能するため圧力が強い。
2)対人クラッシュテストで、衝突する歩行者を保護するため、日本製よりフロントウィンドウで使っているガラスが柔らかい。

の2つに集約されました。
これに対しワイパー傷が付かないようにするため、オーナーが対処しなければならない作業としては、以下3つくらいしか考えられません。

・半年(出来れば3ヶ月程度)でワイパーラバーを交換
・雨天時に、ノンワイパー剤をフロントウィンドウにコーティングし、ワイパーの使用頻度を減らす
・雨が上がりそうな時は、余計にワイパーをこまめにOFFにしてインパクトを減少(雨上がりの信号待ちで、ワイパーフル稼働なんていう車は最悪です)

私が所有してきたドイツ車で一番長かったのが、W124の320CEでしたが40,000km程度でシュテルンから中古で購入し、160,000km走行まで維持した上で個人の方に売却しましたが、ほとんどワイパー傷が無いのは誇りでした。
ただし、それなりの維持費とケアする作業が必要です。
残念ながら当社の在庫車も、それなりにワイパー傷があります。日本製と違いガラスが柔らかい事もあり、ガラス研磨剤を使っての補修がしにくいという事情もあって、ドイツ製の中古車を購入される方は、よくよくチェックされるのが望ましいと考えます。
とはいえ、日中は目立たないため見過ごしてしまいがちなのですが。

ちなみに、E38のフロントウィンドウをOEM製(PILKINGTON)に交換した時は工賃込みで10万円+かかりました。純正だとそれ以上かかると思います。

サイトオープンについて

ようやく、フェルトヘルンハレのサイトがオープンしました。
昨年末にオープン予定でしたが、いろいろあって長引いてしまいました。関係者の方々、申し訳ありません・・・。
ドイツ車が好きな、自動車業界と遠いところで仕事をしているメンバーが集まり、ある意味新年からチャレンジです。
と言いながら、まだ動画のアップが良くわからず、未投稿のままです。近日中になんとかします。
メルセデス、BMW、アウディ、ポルシェ取扱と決めたにもかかわらず、魅力ある状態が良い車があるとつい仕入れそうになりますが、昨年決めたポリシーに(なるべく)従って、ゆったりと運営していきたいと考えています。
お気軽に立ち寄ってください。
なお、当社の在庫車(LIST)にある車両は全て実働し週一回はエンジンをかけて、走行しています。
随時更新しますが、当社の在庫にある以上は距離が伸びますので、表示している距離計は多め多めに記載してます。
以上ご理解を頂けたら幸いです。

保険をかけてはもらえないか?(強制・任意保険含む)

車検付き販売車両は、強制保険(自賠責保険)は全て加入済みです。
任意保険(自動車保険)については、保険の内容と保険会社により様々な金額に変動しますため、原則としてお客様でお願いいたします。
納車前に車検証をFAX又はメール添付致しますので、お客様で保険加入頂く事が可能です。
当社でも取り扱いがございますので、お気軽にお問い合わせください。