ドイツ車のワイパー傷

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フェルトヘルンハレを立ち上げるずっと前から、個人的に思っていたのは「ドイツ製中古車って、なんでこんなにワイパー傷が多いんだろう?」ということでした。
『ワイパー傷』、つまりワイパーによるフロントウィンドウ外側の擦過傷の事です。あきらかに日本製中古車より、傷が多く、深く、目立ちます。
理由を考えてみると・・・、

1)常時140km/h以上で走行するアウトバーンで、きちんと機能するため圧力が強い。
2)対人クラッシュテストで、衝突する歩行者を保護するため、日本製よりフロントウィンドウで使っているガラスが柔らかい。

の2つに集約されました。
これに対しワイパー傷が付かないようにするため、オーナーが対処しなければならない作業としては、以下3つくらいしか考えられません。

・半年(出来れば3ヶ月程度)でワイパーラバーを交換
・雨天時に、ノンワイパー剤をフロントウィンドウにコーティングし、ワイパーの使用頻度を減らす
・雨が上がりそうな時は、余計にワイパーをこまめにOFFにしてインパクトを減少(雨上がりの信号待ちで、ワイパーフル稼働なんていう車は最悪です)

私が所有してきたドイツ車で一番長かったのが、W124の320CEでしたが40,000km程度でシュテルンから中古で購入し、160,000km走行まで維持した上で個人の方に売却しましたが、ほとんどワイパー傷が無いのは誇りでした。
ただし、それなりの維持費とケアする作業が必要です。
残念ながら当社の在庫車も、それなりにワイパー傷があります。日本製と違いガラスが柔らかい事もあり、ガラス研磨剤を使っての補修がしにくいという事情もあって、ドイツ製の中古車を購入される方は、よくよくチェックされるのが望ましいと考えます。
とはいえ、日中は目立たないため見過ごしてしまいがちなのですが。

ちなみに、E38のフロントウィンドウをOEM製(PILKINGTON)に交換した時は工賃込みで10万円+かかりました。純正だとそれ以上かかると思います。