アジア系タイヤ

最近、当社が仕入れようとした車に、東南アジア系のタイヤを装着した車が増えました。
メルセデスやBMWに乗っていながら、そういった廉価なタイヤを購入する方が増えたのがとても意外ですが、実際は日本国内メーカーも海外OEM先としてそういったメーカーに外注することがあるようで、一概に「安くて性能が低いタイヤ」という事もなく、通常の使用では大きな問題は無さそうです。見た目にはトレッドパターンやサイドウォールデザインも国内製タイヤと比較しても遜色なく、そこそこの格好良さを感じるように変貌しています。

20年ほど前は、ヤナセが販売していたメルセデスは殆どがコンチネンタルか、ミシュランしか履いていませんでした。現在はブリジストンを始め国内メーカーが欧州車向けタイヤのラインナップを充実させたこともあり、顧客からの下取りやオークション会場でもブリジストン、ヨコハマなどのタイヤを良く見ます。

しかし、中にはナンカン(NANKANG)=台北(台湾)、クムホ(KUMHO)ネクセン(NEXEN)=韓国、エーティーアール(ATR Sport)=インドネシア、など、ネット通販や量販店などでの取扱が増えて気軽に購入出来る素地も出来たようで、着実に装着率が増加してます。
ドイツ車らしさという観点からは、やはりコンチネンタルかミシュラン、ピレリーあたりを装着している車が伝統的なスタイルだと感じます。

しかし、ニューウェーブとしてのアジア系タイヤも結構「アリ」な気が致します。少なくともすり減って、ドイツ車に多い編摩耗を放置している個体より、きちんとメンテナンスしていて新品のアジア系タイヤを装着した個体が好ましいと感じます。

当社スタッフもナンカンを装着したW210にしばらく乗っていたメンバーが居ましたが、本人曰く「何ら問題がない」とのことでした。シビアな方はやはりヨーロッパ製か、日本製タイヤを購入されるのが、安心感を含めて妥当なのかもしれませんが。